大阪・堺の弁護士による企業のトラブル相談
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飲食業

飲食業界で頻発する法務トラブル

飲食業界では、長時間労働や人手不足を背景として、労務に関するトラブルが日常的に発生しています。

当事務所には、以下のようなご相談が多く寄せられています。

  • 労働時間が長くなり法令違反ではないか不安
  • 残業代の未払いを指摘された
  • 問題社員への対応に困っている
  • アルバイトとのトラブルが発生している

これらは単なる現場の問題にとどまらず、未払い残業代請求や労働基準監督署の調査など、経営に直接影響するリスクへと発展する可能性があります。

飲食業界に潜む法務リスクとその背景

飲食業界は、営業時間の長さと人手不足という構造的要因により、労務リスクが発生しやすい業種です。

また、別の統計でも飲食サービス業の所定外労働時間は平均で月15.6時間程度とされており、繁忙期にはこれを大きく上回るケースもあります。

このように、

  • 長時間労働が常態化しやすい
  • 人員不足により負担が集中しやすい

といった構造が、法務トラブルの発生要因となっています。

長時間労働

飲食業では、開店前の準備や閉店後の片付けに加え、急な欠員対応などが発生しやすく、実労働時間が長くなりやすい特徴があります。

厚生労働省の調査によると、2025年における「宿泊業・飲食サービス業」の週所定労働時間は40時間02分と、全産業の中で最も長い水準となっています※1

さらに、業界構造としても人手不足が深刻であり、2025年時点で非正社員の人手不足割合は50%超とされており、現場の負担が集中しやすい状況です※2

特に、店舗運営を担う社員や店長クラスでは、シフトの穴埋めや管理業務を担うことが多く、実質的な労働時間はさらに長くなる傾向があります。

長時間労働が常態化すると、労働基準法違反だけでなく、従業員の離職や健康問題につながり、結果として店舗運営そのものに影響を及ぼすリスクがあります。

そのため、労働時間の適正管理と人員体制の見直しが重要です。

未払い残業代

飲食業界では、タイムカードの管理不備や固定残業代制度の運用ミスにより、未払い残業代が発生するケースが少なくありません。

特に、

  • 着替え時間
  • 仕込み作業
  • 閉店後の業務

などが労働時間に含まれていない場合、後から未払い賃金として請求されるリスクがあります。未払い残業代請求は過去に遡って請求されるため、一度問題化すると高額な支払いが必要となる可能性があります。

問題社員対応

飲食業では、アルバイトや非正規雇用の割合が高く、勤務態度やトラブルをめぐる問題社員対応が発生しやすい環境です。

しかし、感情的な対応や手続きを踏まない解雇などを行った場合、不当解雇として紛争に発展するリスクがあります。

また、人手不足の影響により問題を放置してしまうケースもありますが、それが職場環境の悪化や他の従業員の離職につながる可能性もあります。

適切な手続と段階的な対応が求められます。

お客様からのクレーム

飲食業においては、顧客対応の中でクレームが発生することは避けられないと言われており、実際に多くの店舗が大小問わずトラブルを経験しています。

クレームの内容は、

  • 料理やサービスに対する不満
  • スタッフの対応に関する苦情
  • 衛生面や安全面に関する指摘

など多岐にわたります。

近年では、これらがエスカレートし、

  • 過剰な返金要求
  • 威圧的な言動
  • SNSへの投稿による風評被害

といった問題に発展するケースも見られます。初期対応を誤ると、単なるクレームが損害賠償請求や営業への影響に発展する可能性があるため、対応基準の明確化と記録の管理が重要です。

家主とのトラブル

飲食店はテナントとして物件を借りて営業するケースが多く、家主とのトラブルも頻発します。

特に、

  • 原状回復の範囲
  • 設備や内装の負担区分
  • 契約内容の解釈

などをめぐって争いになるケースが多く見られます。

また、飲食業特有の問題として、

  • 臭気や騒音による近隣クレーム
  • 営業時間の変更
  • 業態変更

などが契約違反と評価され、契約更新拒否や退去要求につながる可能性もあります。

さらに、退去時には原状回復費用をめぐる対立が発生しやすく、契約内容の認識違いが紛争の原因となることも少なくありません。このように、飲食業では「営業中」と「退去時」の両方で家主とのトラブルが発生しやすく、契約段階からの慎重な対応が求められます。

飲食業者の顧問弁護士の役割

飲食業界における顧問弁護士の役割は、クレーム対応・契約・労務・フランチャイズ運営といった多様なリスクを一体として管理し、トラブルの拡大を防ぐことにあります。

飲食業は人手不足や高い離職率を背景に、入職率12.1%・離職率10.3%と非常に流動性が高い業種であり、現場トラブルが経営に直結しやすい特徴があります※3

また、接客業であることからクレームやカスタマーハラスメントも発生しやすく、組織的な対応体制の整備が求められる業種とされています。

そのため、弁護士が日常的に関与し、「現場でどう判断するか」を即時に支援できる体制が重要です。

クレーム対応

飲食業では、顧客対応の中でクレームが発生することは避けられず、近年はカスタマーハラスメントに発展するケースも増えています。

実際に、飲食業は離職率が高い業種であり、その背景には理不尽なクレームや精神的負担が影響していると指摘されています。

弁護士が関与することで、

  • 対応範囲の線引き
  • 記録や証拠の整理
  • 過度な要求への適切な対応

が可能となり、現場の負担軽減とトラブル拡大防止につながります。

賃貸借契約書リーガルチェック

飲食店はテナント物件で営業するケースが多く、契約内容が経営に大きく影響します。

特に、

  • 原状回復の範囲
  • 設備負担の区分
  • 用途制限や営業時間

などの条件は、後のトラブルに直結します。

弁護士が契約段階から関与することで、将来的な紛争リスクを抑えた契約設計が可能になります。

労働環境の整備

飲食業は、約400万人規模の雇用を支える産業であり、パート・アルバイトを中心とした労働力構成が特徴です。さらに、事業者の大半は中小企業で占められており、業界全体として人材基盤が脆弱な構造にあります※4

その一方で、人手不足は慢性的な課題となっており、とりわけ店舗運営を担う店長やマネージャーといった管理職人材の確保が難しくなっています。

このように、現場を支える人材の確保と育成が追いつかない状況が、飲食業界における労務リスクの背景となっています。

このような環境では、

  • 長時間労働
  • 未払い残業代
  • 人材定着の難しさ

といった問題が発生しやすくなります。弁護士が就業規則や労務管理体制の整備を支援することで、法令違反の防止と離職リスクの低減につながります。

問題社員への対応

飲食業ではアルバイト比率が高く、勤務態度やトラブルをめぐる問題社員対応が発生しやすい特徴があります。

しかし、感情的な対応や手続を踏まない解雇は、不当解雇として紛争に発展するリスクがあります。

弁護士が関与することで、

  • 段階的な指導
  • 適切な記録管理
  • 法的に有効な対応

を行うことができ、トラブルを未然に防ぐことが可能になります。

フランチャイズ制度への対応

飲食業ではフランチャイズ展開を行うケースも多く、契約内容や運用ルールをめぐるトラブルが発生することがあります。

特に下記は紛争の原因となりやすいポイントです。

  • ロイヤリティ
  • ブランド使用条件
  • 本部と加盟店の責任分担

弁護士が関与することで、契約設計から運用ルールの整備まで一貫した対応が可能となり、フランチャイズ全体の安定運営につながります。

当事務所の顧問契約の強み・特徴

堺鳳法律事務所では、飲食業界に特有の「クレーム・労務・賃貸借・フランチャイズ」といった複合的なリスクに対し、実務に即した法務サポートを提供しています。

顧問弁護士とは、日常的に法務相談を受けながら企業を支える存在であり、契約書の整備や労務管理、トラブル対応まで幅広く関与する「外部の法務部」として機能します。

飲食業では、現場判断のスピードが経営に直結します。

当事務所では、代表弁護士が直接対応し、

  • 現場での即時判断
  • 対応方針の統一
  • 再発防止を見据えた制度設計

まで踏み込んで支援します。

また、顧問契約により、問題が発生する前の段階から相談できるため、トラブルの予防と早期解決を両立できる点が大きな強みです。

弁護士費用について

顧問契約では、月額費用に応じて、日常的な法律相談や契約書の確認、トラブル対応に関するアドバイスなどをご利用いただけます。

また、未払い残業代請求や紛争対応などの個別案件については、事前に対応方針と費用の目安をご提示し、納得いただいたうえで進めていきます。

よくあるご質問(FAQ)

どのタイミングで相談すればよいですか?

クレームが発生した直後や、従業員対応に迷った段階でのご相談をおすすめしています。

特に飲食業では、初動対応を誤るとSNS炎上や労務トラブルに発展するケースもあるため、「迷った時点」での相談が重要です。

顧問契約を結ぶメリットは何ですか?

日常的に弁護士へ相談できることで、現場での判断を迅速に行うことが可能になります。

また、継続的に関与することで、店舗の運営状況や課題を踏まえた実務的なアドバイスが可能となり、トラブルの予防と早期解決につながります。

飲食業特有のトラブルにも対応できますか?

はい、対応可能です。

飲食業では、

  • クレーム対応
  • 未払い残業代
  • 問題社員対応
  • 賃貸借トラブル
  • フランチャイズ問題

など、複数のリスクが同時に発生するケースが多く見られます。

当事務所では、これらを個別ではなく“経営全体のリスク”として捉え、実務に即した対応を行っています。

お問い合わせ

飲食業における法務トラブルやリスク対策についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

堺鳳法律事務所では、現場の状況を踏まえた具体的な解決策をご提案し、店舗運営の安定と持続的な成長をサポートいたします。

初回のご相談から丁寧に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

※1 厚生労働省「令和7(2025)年就労条件総合調査の概況」
※2 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年10月)」
※3 厚生労働省「令和7年上半期雇用動向調査結果の概要」
※4 農林水産省「省力化投資促進プラン―飲食業」

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